新型コロナウイルス中和抗体検査開始のお知らせ
2021年08月31日
ご案内です。
新型コロナウイルスワクチン接種後にきちんと効果が出ているのかどうか調べて欲しいというお声が最近多くなってきましたので、自費検査になりますが、当院でも「新型コロナウイルス中和抗体検査」を開始することにしました。
ファイザー社やモデルナ社の新型コロナウイルスワクチン(mRNAワクチン)は、ウイルスの表面に存在し感染の成立に重要な役割を果たすスパイクタンパク質(S)に対する抗体を誘導することで、新型コロナウイルスの発症予防効果を発揮します。
今まで行われてきた「抗体検査」は主にウイルスの遺伝情報を収納しているヌクレオカプシド(N)というタンパクに対する抗体であり、既感染の判定には有用であるものの、ワクチン接種後の抗体獲得の判定にはあまり役に立ちませんでした。
スパイクタンパク質(S)に対する抗体は、新型コロナウイルスへの既感染およびワクチン接種後に抗体獲得しているかを示す良い指標でり、ウイルスとヒト細胞との結合を阻害する中和抗体と考えられています。
このスパイクタンパク質(S)に対する定量的なIgG抗体検査(中和抗体検査)の実施を始めました。
注意点としては、今回開始する抗体検査は「過去の感染」や「免疫獲得」を確認するための検査ですので、発熱などの症状があり現在の感染が疑われる方は当院を含めた発熱外来をご受診し、PCR検査や抗原検査を受けるようにして下さい(当院ではPCR検査は施行しておりませんのでご注意下さい)。
今回開始する抗体検査は、
• ワクチン接種後に副反応がなく、本当にワクチンが効いているのか心配な方。
• 1回目のワクチン摂取後にすでに抗体がついているのか確認したい方。
• ワクチン接種前や接種後に自分の抗体価を確認したい方。
などの方にオススメです。